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山賊の晩餐〜“義”の血脈が滾るとき、山の幸を春に語らん〜【三日坊主日記】

オンクリ連載中の【三日坊主日記】。

5日で終わったのかと思いきや、イエスキリストのごとく大きな光をまとって復活しました。
6日目です。

恐らくこのメディアを読んでいる方は、9割の方が、
「何が若者のためのWEBメディアや!、自分の日記を書いとるだけやないか!もっと若者のためのインタビュー記事を書かんかい!」

と感じていると思うのですが少ししょうもない言い訳をすると、持病の関係でインタビューを控えているのです!

本当はもっともっとたくさんインタビューしたい人がいるのですが、現在治療のため服用しているプレドニンというお薬。
病気の症状を抑えてくれるのはいいのですが、体の中の免疫力を日本の内閣支持率の下降具合が可愛く見える程に下げてしまうらしく。。。

少しの風邪や感染症にかかっただけで重症化してしまう恐れがあるみたいです。(そうやって主治医の先生が真面目な顔で言っとった。)
加えてコロナウイルスが流行している今は特に注意が必要だと。だから人と会うことは極力避けて田舎の隅っこでひっそりと暮らしています。

人と。
会うことは。
極力避ける。

ここで本業のITエンジニア業にも問題が生じます。
そう。対面営業に行けないし、アポも取れない!(オンラインならできますが)

顧客0で独立して3ヶ月しか経っていない僕にとっては致命的です。どうしよう。いやマジで。
廃業するとか、借金が必要とかそういう話ではないのですが、営業のリーチ数が命の独立したてほやほやのポンコツエンジニアにとっては痛いんです。ああー痛い痛い。

見込み客の育成促進とか、既存客のアップセルとか水面下でできるマーケティング(ちょっと最近らしくなってきた)は進めているのですが、そんなコトラーとかハブスポットみたいなかっこいいことを言ってみてもやっぱり話ができる営業がないと受注率はぐんと落ちます。

無理して営業に行ってコロナにかかる最悪のパターンは避けたいので、
「更に対面営業でないマーケティングが必要や!」
と思って、選んだ選択は”山籠り”。

いつも三日坊主日記に出てくる山奥の祖父の家に一人篭り。営業法方をひたすら考えました。
そして行き着いたアンサーはこちら。

「おら、タラの芽が食べたい。」

は?は?ファイナルアンサー?
脳内にみのもんたが現れて何回かそう聞かれましたが、迷わずファイナルアンサーです。
山の民の血が色濃く流れる僕にとってはこれが答えだったんですね。

すぐさま鎌を調達。
軽トラの残りガソリンをチェック。
家の鍵を閉める。

そして山へ出発。

時期が時期という事もあり、とりやすい場所にあるタラの芽は根こそぎ取られてあり、かろうじて残っていた小さめのベイビータラ達を回収するしかできない山の民の若造。

それでも諦めずに、しつこい営業マンの如く山を巡回しているとある時、ビッグタラの軍団を発見。
しかしこんなビッグタラが誰にも見つからず放置されているわけがない。
そう。そこにはちゃんと理由がありました。

ビッグタラを覆っている棘付きの藪たち。そしてタラの芽バスター1級以上の資格がないと取ることのできないビッグタラの高さ(大きいものは3m以上あったかな)

普通ならここで諦める。しかし今日はそうではないだろう!
とげに皮膚を裂かれようが、くまや蛇に遭遇しようが今日は負けない。

我は”義”(土屋家の長であり、山の民の祖)の血を継ぐものなり。

周到に用意してきた鎌を持って、道なき道を突き進む。

しかし覚悟はしていたものの、思っていた以上にとげは強力で履いていた”やっけ”をさいて下半身の皮膚を切り裂かれました。

でも段々と山の民の血が覚醒してきたのか、とげの痛みが気になら無くなってきました。
我、山の民なり。

そして藪と戦うこと1時間弱。遂にビッグタラ軍団がすぐ目の前に見え始めてきた…

長い戦いだった。そしてビッグタラとの戦いに勝利した男の表情がこちらである。
(注意※ーなんか食べチョクっぽい。決して農家ではありません。ITエンジニアです。)

しかし、ここで山の民の若造にさらなる試練が…
ビッグタラ軍団のさらに奥にビッグビッグタラの軍隊を発見。

当たり前に道は更に険しかったのですが、ここで止まるという選択肢はありませんでした。

更に鎌で奥へ奥へと進め進め。
ビッグビッグタラの軍隊の一番中心に鎮座している、恐らく将軍、、いや、ここら一帯のタラの芽の王はこちらを品定めするかの様に静かに見下ろしていました。

王タラの周りの側近たちを少しずつ回収し、最後に王タラを回収。それでも王タラの頂点にあったタラの芽だけは、高すぎて回収できませんでした。

意地を見せたな。王タラよ。
そしてこれからもよろしく頼む。

帰還

戦いから帰還し、重さを測ってみると驚きの900g!(もう少しで1kg!)

が、自分の下半身を確認すると猫とバトルロワイヤルしたのか!ってくらい傷だらけ。
そう。このタラの芽は我の血の代償。家族よ心して食してくれ。

みんな大量のタラの芽によだれが止まらんし、犬はカーテンに嬉しょんをして、興奮したばあちゃんは「ハカマを取れ!ハカマをオラに取らせろ!」と騒ぎ立てる始末。(結局満足げに下処理をして大満足)

天ぷらで実食!

家族全員で900gを全て完食。なんて食欲。塩でも醤油でもとりあえず美味かったです。

仕事は獲れないけどタラの芽は採れる

話を元に戻すと、営業法はどうするんだという事なんですが、
「プレドニンの服用をやめるまで仕事は獲れない。でもタラの芽は採れる。」
それでいいやという結論です。

どれだけ勉強してエンジニアやマーケティングの知識・経験を身につけようと僕の体に流れるのは間違いなく”義”の一族な訳で、
フリーランス?エンジニア?いやいやその前に、否応なく春になると自然と山の民の血が滾り、晩餐会を開いてしまうのです。

めちゃめちゃ論理的に考えて、戦略を練っても絶対その通りにはいかないし。
なるようになるさ。とか思っていると新しい仕事の話が来たり来なかったりです。

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