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柳田市長の心と海無佐久市は母なる海よりも深かった【三日坊主日記】

中2日を開けての登板となりましたが、中継ぎがいないオンクリ編集部では常に先発完投が求められるため体力の消費が激しいのです。
どんなにすごいメジャーの投手だって中4日か中5日がいいところです。それ以上投げたら選手生命が危ないし、とにかく無理は禁物。

ということで本日は【三日坊主日記】5日目。

去年の11月中旬に前職を退職してその次の日に始めた「若者のためのWEBメディアーオンクリ」ですが、

テーマは

若者の人生の材料になる

事でした。そのため基本的には若者の役に立つ、ためになるコンテンツを発信しようと考えていました。

とはいっても、そもそも若者の役に立つ、ためになるコンテンツとはそもそもなんだろう??
と言われてみるとパッと答えが出るわけでもなく…

どうしようも答えが出なかったので、”若者”=”自分”(当時21歳)に置き換える事にしました。
そうして出たのが、
「色々な人の話を聞きたい!!」
という答えでした。

そこから自分が話を聞いてみたい人をSNSを中心に絞り込んで、ダイレクトメッセージからいきなり取材依頼の連絡を送りまくったんです。

その結果は?!

最初は
「こんな無礼な連絡に返信してくれないよなぁ。」
と思っていました。ところがどっこい、返信率は有に80%は超えていました。

もちろん全員が取材を受け入れてくれるわけではなかったのですが、それでもいきなり知らない若造から連絡が来てお断りであれ、きちんと返信して真摯に対応してくださる方がほとんど。

「取材は受けられないけども頑張ってください。」
など暖かいお言葉もたくさんいただいて、自分の未熟さを痛感しました。(そんな大人を目指してます)

現在オンクリに掲載されているインタビュー記事のほとんどはその突然の連絡から取材を受け入れてくれた方の記事になっています。
(本当に感謝です。ありがとうございました!)

実は佐久市の柳田市長も!

そんな中で実は佐久市の柳田市長にもtwitterより取材依頼の連絡をしていました。

でも佐久市長はものすごく忙しいだろうし、ほとんどダメ元のつもりだったのですが、
「創刊おめでとうございます!」
と言葉を添えて取材も快諾。この時は本当にびっくりしました。

佐久市について

ここで初めて佐久市というものについて軽く調べました。
僕が生まれて今でも住んでいる東御市はおよそ3万人、それに比べて佐久市はおよそ10万人。
法人数で行っても東御市は1,000弱なのに対し、佐久市は3,000を超えています。

それまでは特に佐久市の大きさを感じる事はなかったのですが、人口も法人数もおよそ3倍。
佐久市は自分の住んでいる市に比べてとても大きいんだなと実感しました。

取材までに

その後、柳田市長より、佐久市秘書課に連絡して日程調整をしてくださいとの事で、秘書課の方と日程調整し取材を受けていただける事になりました。

知り合いから聞いた話だと柳田市長は分単位でスケジュールが入っているので、やはりすごく忙しいとの事。
取材中は1秒も無駄にできないと思い、取材で聞くべき事や、流れなど細かく考えました。

そして当日…

取材当日、約束の時間に佐久市役所に向かいました。

到着してみると、市役所はでかいし!(田舎もん丸出しですが)、秘書課の人数は多いし!、これからこんなに大きな市役所、ひいては10万人の市の長でもあり、これだけの秘書を抱える人にインタビューするんだと思うと一気に緊張が押し寄せてきました。
(それまでは全然緊張していなかったのに。)

ただ、やはり市長は忙しいようで記憶が定かではないのですが、待合室で約束の時間よりも30分くらい遅れて取材をする事ができました。

当初の予定では60分の予定だったのですが、急遽35分に変更。
この時点で事前に練ってきた取材プランがことごとく崩壊しました(笑)。

取材スタート

まずは柳田市長に自己紹介、オンクリの説明をしてから質問に入ったのですがこの時点で、
「人間としての輪郭がはっきりしているな。」
と強い印象を受けました。

多分それは、柳田市長の出立ち、醸し出すオーラ、喋り方、会話の間の作り方、曖昧さのない返答、長としての覚悟など。
全てが重なり合って構成されているのだと思います。

そこから重要な質問をさせてもらったのですが、僕の中ですごく印象に残っている質問があります。
「柳田市長にとって仕事とは?」の返答です。

”より”公共性の高いもの

柳田市長は、
「仕事とは、”より”公共性の高いものである。」
と答えました。

補足説明をすると、仕事とは誰かがやりたくない事である。
例えば、自分が好きな事だけをやっていてもお金は貰えない。でも誰かがやりたくない事、公共のためになる事をお金をもらってする。それが仕事だ。
だから、やりたくない事の度合いが高いほど貰えるお金も増えると思っている。

との事でした。
(上記は柳田市長の言葉に対する僕の解釈です。真意は異なっている可能性があります。)

その返答を聞いて

「仕事とは?」
という答えに対しての返答は、多様性が尊重される今の時代、人によって答えが異なると思います。
・自己実現
・生きていくため
・やりがいのため
などなど。

ただ、柳田市長は「”より”公共性の高いもの」と答えました。
この答えから感じたのは、これは柳田市長個人の返答ではなく、1市町村の長として出した返答ではないかという事でした。

中学生の社会風にいうと、多分”公”に奉仕する事を仕事にしていない人から、”公共性”という言葉を聞くことはないと思うんです。
仕事とは、さっきも書いた通り、自己実現であり生きていくためでありと思うのが普通かなと。

様々な意思決定をしなければならない立場にあると、基本的に個人の考えを貫き通すと言う事よりも、周りの意見を尊重しつつとにかく視野を広く持つ必要があると思います。

その覚悟を持った柳田市長から聞けた非常に奥の深い言葉でした。
そしてこれから生きていく中で”公共性”という言葉を聞く事は非常に少ない気がします。
(柳田市長ではなく、柳田清二さん個人からもぜひお話を聞いてみたいとも感じました。)

なんで記事を公開しないのか?

オンクリでは、基本的にインタビューが終わった後に、編集部で記事の構成を行う流れになっています。
そして公開前に、インタビューを受けてもらった方に文章や写真のコンテンツに問題がないか確認してもらいます。

ただ、今回の柳田市長に関してはちょうどインタビューが終わって数ヶ月後、記事が完成した時点で佐久市は某ウイルスにより警戒レベルが上がったりなんやかんやでとても忙しい事態となってしまいました。
結果、まだ記事確認の連絡が来ず。記事を公開していないと言う状態です。

柳田市長や佐久市を批判する気は一切ありません

この記事を通して、柳田市長や佐久市を批判する気は一切ありません。

現在人類が今までに経験した事のない事態にあって、忙しいのは当たり前だと思います。ましてや批判が集まりやすい”公”に奉仕する方たちは僕などとは比べ物にならないほどでしょう。

それよりも、いきなりtwitterで連絡してきた若造の取材を受けてくださった柳田市長、忙しい中日程調整をしてくれた佐久市秘書課の方々には本当に感謝しております。

恩送りで若者のためになる記事を書こうとしている僕が、また上の世代から恩を受けてしまいました。

1市町村の長としての覚悟を直で感じたし、醸し出すオーラ、会話の作り方、そして何より初めて会った人間に、
「人間としての輪郭がはっきりしているな。」と思わせる人間性。

またまた、目指す大人の理想像がいくつか増えました!

全てをコンテンツ化する

今回、様々な大人の貴重な時間をもらってインタビューを行う事ができました。

しかし、このままではその時間が全て無駄になってしまう。(僕にとっては学ぶ事はたくさんありましたが)

と思って、この記事を書きました。全てコンテンツ化してしまえば、大体喜劇になるかなと(笑)。

以上。柳田市長の心と佐久市は海より深く天より高かった!というお話でした。